3年ぶりのNAHBS。
そして4年ぶりのポートランド。
今日はたくさんの工房にお邪魔しましたが今回の旅の前半のメイン、Signal Cyclesの工房の様子を中心に。
さあ、ついにやってきましたポートランド。
Signal Cyclesの工房を一人で取り仕切るNate。心優しき男です。
ここから全てが生み出されます。
自転車のフレームは言ってしまえば金具とパイプの集合体なのですが、その金具を多くのビルダーはパラゴンなどの「製品」を使用します。
Nateはこの機械でラグなどを自作してゆきます。
下のフロントキャリアのライト台座のミニラグなどはいい見本です。
非常に丁寧なベンディング。
パイプの入り口に蓋をロウ付けしてから削り込み、フレームのラグに沿うようにベンディングマシーンで曲げてゆきます。
こちらはステム。
画像を見てもお分かりかと思いますが、非常に多くのパーツで複雑に制作されています。
あまりにも複雑で細かい作業で、例えば、フレームを仮組するのに1日かかるとすれば、ステムは倍以上の時間がかかるそうです。
あまりにも手間がかかるので残念ながらステム単体でのオーダーは今のところお受けできません。
現在のフレーム制作本数は年間10本。
仮にオーダーが通れば価値のある1本になることは間違いありません。
今回の訪問でまたSignal Nateがいかに丁寧に仕事を進めているのか、直に見て再認識できました。
彼の制作するプロダクトをリスペクトしつつ、彼の手仕事に興味がある方がいれば、ぜひお手伝いさせてもらいますのでご検討ください。
最後にちょっとしたニュースです。
以前にご紹介したSignalのHaulですが、新しいプロジェクトが進行中とのこと。
近々ご紹介できると思いますので楽しみにお待ちください。
本日までの画像はこちらから。Hutte 8to8 Fliker “Portland Day1&2”